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FPケーブルは「耐火」性能に特化したケーブルで、消防設備の中でも重要度の高い部分に用いられる配線です。
人命にかかわる設備のため、法令で「30分以上の耐火性能」などと定められており、その条件を満たすのがFPケーブルです。
当記事ではFPケーブルの定義や耐熱電線との違い、用途や使用場所について詳しく解説します。
この記事を読み進めればFPケーブルの理解が深まり、設計ミスをなくすことができます。
FPケーブルとは耐火性能に特化したケーブルで、燃えても一定時間電気を流し続けられる電線です。
消防設備の中でも特に重要な機器。消火ポンプ、スプリンクラー、非常エレベーターなど人命に関わる設備を動かし続けるためのものです。
FPケーブルは「Fire Proof Cable」の略で、消防・防災設備の非常電源回路に使用される耐火ケーブルです。
火災発生時にも一定時間電源を供給できる性能を持ち、消防庁告示第10号に基づく認定品として製造・販売されます。
「耐火電線(FP)」と「耐熱電線(HP)」の違いは、耐熱温度にあります。
HPは380℃・15分の加熱試験を想定した耐熱性で、火災感知器の信号線や非常放送線、誘導灯配線などに使われます。
一方、FPは840℃・30分(または60分)という、より過酷な火災温度を想定しており、火災時に確実に電力を供給し続けるための非常電源回路に使われます。
「FP=動力・電源向け」「HP=信号・警報向け」と覚えるとよいでしょう。
FPケーブルは導体に耐火層が巻かれていることが大きな特徴で、この耐火層が高い耐火性を発揮しています。
以下に詳しい構造や具体的な性能、FPケーブルに関連する消防法について解説します。
FPケーブルは内側から順に導体、耐火層(マイカテープなど)、絶縁体、シースという構造になっています。
導体を耐火層がしっかり包むことで、シースや絶縁体が高温で溶けても最後まで絶縁が確保される仕組みです。
耐火層は、天然・合成のマイカを補強材に組み合わせたテープで、極めて高い耐熱性を持ちます。
FPケーブルの耐火性能は840℃に加熱した状態で30分間、電源供給を維持できることが条件です。
試験は一般社団法人日本電線工業会規格(JCS)に基づいて実施され、合格した製品が消防庁告示第10号の認定を受けます。
より高い耐火性能を要求される建物や設備(高層ビル・地下施設・大規模病院など)向けに、60分対応品も存在します。
消防庁告示第10号は「火災時でも消防設備が一定時間動き続けるために、どんな電線・ケーブルを使うべきか」をルール化したものです。
代表的なものは「FP:840℃・30分」で、防災設備には認定を受けたケーブルを使わなければ検査時に不適合となってしまいます。
また、認定品であっても施工方法が不適切だと耐火性能が発揮されません。適切な施工方法も併せて確認しておきましょう。
【適切な施工方法の具体例】
FPケーブルの用途は「火災中でも設備に電気を供給し続けること」です。
例えば、非常用エレベーターは人を逃がすために必要ですし、スプリンクラーは燃えている時に動作しないと意味がありません。
また、高層ビルやトンネルなどは出口まで距離がありますし、病院ではけが人や病人などは避難に時間がかかります。
このような、燃えている時こそ動いてほしい設備や、避難に時間がかかる建物などではFPケーブルが使われます。
一般的に、耐火配線が義務づけられる消防設備は次のとおりです。
消火のための設備や、人命救助のための設備など、火災中でも止まってはいけない設備にFPケーブルは使われます。
FPケーブルはケーブルラック上や不燃材で囲まれた区画内を配線するのが基本で、防火区画貫通部には耐火パテや耐火ボックスが必要です。
FPケーブルは防災回路以外の配線には適していません。
一般電線と比べると次のような特徴があり、「現実的ではない」ためです。
FPケーブルは「露出配線・ケーブルラック固定施工」を前提に設計されています。
金属管などに通線して曲げの多い経路で使う用途には、後述のFPCケーブルが適します。
また、接続部にも耐熱処理が必要で、所定の耐火ボックスや耐火パテで保護することが基本となります。
屋外配線で日射や雨水が当たる箇所では、保護管などで物理的に守る配慮も必要です。
FPケーブルは、消防設備の非常電源回路に欠かせない耐火電線です。
この5点を押さえれば設計・施工時の判断は明確になります。
FPケーブルの選定ミスは法令違反となるだけでなく、火災時に人命を守れない結果を招きかねないため、絶対に妥協すべきでない部分です。
当サイトでも各種耐火ケーブルを、サイズ・芯数別に幅広く取りそろえています。
消防設備の改修や新設工事の際は、ぜひ当店のラインナップからお選びください。
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